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2011年07月21日更新
                

消防ポンプの構造



■ 止水弁と逆止弁 (ポンプ本体から、真空ポンプへの通路の開閉を自動的に制御する)
写真下の模型は、黄色の枠で囲った部分の構造を表しています。



1. 止水弁
ポンプ本体から、真空ポンプへの通路の開閉を自動的に行うための装置で、真空ポンプが作動するとポンプ内が負圧となり、これによりダイヤフラムが吸引されて、通路が開き、吸気が行われ、吸水完了(ポンプに水が充満し水圧が上がった時点)と同時に水の圧力により、止水弁が押し上げられて閉となる。

2. 逆止弁
止水弁と真空ポンプの間に設けられ、ポンプの水圧が低くなり、止水弁を圧着させる力が弱くなると、真空ポンプ側に空気が逆流して落水するのを防ぎ(逆止弁B)、また、逆止弁Aからは真空ポンプ内に残った水が排水される。


真空ポンプを作動することにより、通路内が負圧になり逆止弁Aが引き上げられる。


逆止弁Aが密着することにより、逆止弁Bが引き上げられる。


逆止弁Bが引き上げられ、負圧の影響がダイヤフラムに及び、止水弁を開き さらに負圧の作用により、吸管から水を吸い上げる。


水を吸い上げ真空ポンプの排出側から水が出たところで(ポンプ本体内にも水が上がったことになるので)真空ポンプの操作を終了する。
真空ポンプが止まることによって、負圧が生じなくなり逆止弁A・B 及び止水弁が元の位置に戻り、落水を防ぐ。